しんぞう作品展@新宿眼科画廊
色使いは暗いし、筆づかいラフだし、目玉や鼻もないしで、鑑賞者は作品から受け入れられてない感じがする。
でも、しばらく作品と一緒にいると「これって自分なのかも」「自分の中から出てきたものなのかも」と感じられてくる。なのでそのうち諦めのような奇妙な落ち着いた気分に満たされてくる。
長い日々の関わりの蓄積が描かれた「母親」。密接すぎる関係のある種の戦いの果ての姿のような「カンガルー」。死んでいるのかもしれないが、見ているこちらが吸い込まれそうな深い安らぎの「眠り」。この3点のラインに感動した。泣けます。
これからもコンスタントに描いて欲しい作家です。