ジョン・ルーリー ドローイング展@ワタリウム美術館
ここって行く度にがっかりするんだけど、今回もやっぱりそうだった。私がアートに期待するよろこびや感動がないんです。ジョン・ルーリーはミュージシャンであり映画にも出てたんだけど、いずれもちょっとヒップでスマートなやつ。そんな人がアートやってみました、というイメージそのものだった。
作品はいずれも小ぶりだけどかなり点数はある。それぞれの作品の下に大きめなペーパーが貼ってあって、そこにタイトルの日本語訳が書かれている。そのタイトルがアート作品としては説明しすぎだと思った。いっそのことタイトルを上にして絵を下にしたらどうかと思うくらい、作品価値上の言葉比率が高かった。またはタイトル重視するのなら点数減らしてもっときちんとしたキャプションパネルつけてあげたらいいのに。
全体的に見て、この方ってセルフイメージをパターンの繰り返しによって表現しているように感じられた。それって音楽産業やハリウッド映画の手法そのものだな。ファインアートの作家が、ひとつの作品のあとどうやって次の作品を作っているのか、つくづく考えさせられてしまった。
あと、これってドローイング?しっかりペインティングしているように思うけど。