ファンタスマ―ケイト・ロードの標本室@東京大学総合研究博物館 小石川分館
ファンタスマ―ケイト・ロードの標本室@東京大学総合研究博物館 小石川分館
そもそもこの博物館の「驚異の部屋」というコンセプトの完成度が高い。
明治時代からの学術研究に使用した図面、機材、人体モデル、動物の剥製、鉱物標本。それを収める時代のついた什器。空間を構成する建物。ケイト・ロードの色鮮やかな架空の生物がそこに馴染んでいるかというとそうとは言えなかった。
時代と歴史のある空間に何かを付け加えてアートとして再構築ようというのは至難の業であるが、今回はうまくいっていないようだった。
それを成功させるにはベルサイユ宮殿で展示をした村上隆ほどの力量が必要ということか。