ポーラ美術館の日本画
箱根の曲がりくねった道路を路線バスで行くと、ひっそりとあらわれるガラスの建物が秘密基地っぽくてとてもいい美術館。だけど、展示は温泉地のオマケ的であまり刺激的なものはない。
日本画についても近代中心で横山大観、東山魁夷、平山郁夫とあまりそそられない。
しかし、西洋近代のコレクションは相当すごい。モネ、ドガ、コロー、セザンヌ、ゴーギャンと、これが企業美術館のチカラというものか。「バラ色のボート」「睡蓮の池」など教科書でしか見たことのない大物が間近で見られる。こんな人里離れた山奥でセキュリティは大丈夫かと心配になる。
展示中の収蔵作品を確認して、平日の午後遅くが狙いな美術館だ。ただし、地下の香水瓶やガラス工芸の展示は余計だった。時間がない人は立ち入らないが良い。