収蔵作品展@東京国立近代美術館
企画展のついでに収蔵作品展でおなじみさんに会いに行く。
藤田嗣治の「五人の裸婦」では近頃は左端の美人さんに惹かれる私です。もっと若い頃は左から二番目だったのに。三階では小倉遊亀に会いにいったんだけど、今日はいなかった。がっかり。
同じく藤田の「サイパン島同胞臣節を全うす」の生命の躍動にあらためて感動する。自決の瞬間の戦争画であるはずなのに、生きたもの生まれたもの、これから死にゆく者のエネルギーがあふれている。統制が厳しかった時代と聞くが、これでは戦意鼓舞にはならなかったのでは。
二階ではゴードン・マッタ・クラークの有名な住宅まっぷたつとビルに円錐状の穴をあける映像の展示があった。現代アートの教科書には必ず出てくるこの作品だけど見るのははじめてなので興味深かった。
北野謙の「Our Face」もあった。ライブを見に来た人やお祭りの参加者全員の写真を撮って、これを重ねたもの。結局同じ顔になるので私は怖かった。
常設でもこんなに楽しめるなんて有り難いことだ、とこの美術館の価値を再認識しました。