収蔵品展034 幻想の回廊|東京オペラシティ アートギャラリー
幻想の回廊@東京オペラシティアートギャラリー
ここは現代の国内作家がたくさん観られるので半年に一度は行きます。
今回の常設展のテーマは「幻想の回廊」。ちょっと前までは「現実に潜む違和感」というタイトルだった。これに惹かれて行く気になったんで、こちらの方がいいと思う。
川口紀美男のように明らかに現実でない世界もあれば、五味文彦のように現実を忠実に表現しながら非現実が浮かび上がってくるようなものもありで盛りだくさん。
相笠昌義の背中で語る群像に再会できた。近所の東郷青児美術館のときは満腹になったが、このくらいワンポイントがちょうどいい。
野又穣のヴィジョナリーも数多く出てた。しかし、この方の作品はどうしてかギャラリーとか美術館が似合わない。廃墟とか和室とかでたくさん見てみたい。
元田久治の未来の廃墟のリトグラフも何点か。しかし、ちょっと迫力に欠ける。終末を夢見る人は、どんなに繁栄している街を見てもそれが朽ち果てた映像を見てしまうが、この方の映像は保護された遺跡のように見える。遺跡と廃墟と終末は違う。光瀬龍の永劫を思い出すとこれは色褪せる。
その他ではニルス・ウドが見つけものだった。