命の認識@東京大学総合研究博物館
アート展ではないが展示制作の考え方に通じるものがあると思いここに紹介。
部屋いっぱいを占めるテーブルに整然と並べられた膨大な数の骨たち。イノシシ、クマ、タヌキ、ミンククジラなどがおそらく数百個あるのではないだろうか。また、入り口近くには死産のゾウとキリンのホルマリン漬けガラス水槽。さらに自由に開けることができる大型冷凍庫の中には、これから標本にされるであろう小動物のビニール袋。
それぞれがなんなのか、何故このような展示を作ったのかの説明がほぼない。なので、知識としての理解はできないだろうけど、タイトルにあるように命というものの物理的な存在感を体感することができました。
ウェブサイトのキャッチコピーが「苦悩の部屋へようこそ」だもの。細々とした意図をきっぱりと捨てて伝えたいことをひとつに絞ったこの展示制作者は、ホント腹が座っています。
常設展示も人骨だったし、骨づくしの一時でした。教えてもらってたまたまやっていた巨大哺乳類の解体作業も遠望できた(遠くてよく分からなかったが)。