伊藤庭花 「はなの棲む家」@越後妻有アートトリエンナーレ2009
古民家の板の間に思わず正座してしまいました。乾燥させた葉、花びら、麦わら、着色した枝など、植物を材料として、それらをびっくりするような加工、変形をほどこして空間を構成したいくつもの部屋。照明、窓からの光、香りなどあらゆる要素で楽しめる作品でした。
活花というのがこんなに自由でダイナミックなものとは知りませんでした。新しい楽しみを見つけた!という感じで、これから個展などあったら通って見たくなりました。多分、作法とか流派とか覚えることがたくさんあるんだろうけど、それらを補って余りある鑑賞する喜びがあるのではないでしょうか。
また、活花を制作する様子にも興味が出ました。植物を使うからにはおそらく制作にスピードを要求されるのだろうし、そうなると、よくある現代アートの制作現場みたいに、業者さんやボランティアと和気藹々という感じがしない。ややはりつめた現場なのではないでしょうか。