廣田緑 Memory of Asia〜お爺ちゃんの時代〜@HIGURE 17-15 cas
日暮里の谷中銀座という、歩くだけで食欲をそそられる商店街を一本入ったところにある、ゆるい感じが魅力のギャラリーHIGURE 17-15 casで今日から始まった展示会。
廣田緑はインドネシア在住の作家で、アジア各地や日本国内を回って高齢者から太平洋戦争の話を聞き、自分の作った彫像と身近なものを交換する「交換プロジェクト」を行っている。今回の展示はこのプロジェクトの東京・谷中編としての進行形展示です。これから近所のお年寄りと交換したアイテムがどんどん増えていくとのこと。
地下フロアーはベトナムとインドネシア編。スナック菓子、ボールペン、ちょっとした道具、学生証などが小さな座布団に座ってフロアーいっぱいに広がっている。戦争当時の話をじっくり話し、それから彫像を引き換えに何かと交換しない?と持ちかけられて、これかな、あれかな、と選んだ品々なわけで、ひとつひとつをじっくり見ていると、どんな話があったんだろう、どんな歴史があったんだろう、と考えが広がっていきます。