映画「桃色のジャンヌ・ダルク」@ユーロスペース
主演女優にイベントに関わってもらった関係でチケットを入手。六本木アートナイトでの徹夜を控えた夜、渋谷のユーロスペースで初日挨拶および初上映を見た。満席で通路に座布団だった。
過激なパフォーマンスがウリの女性の痛々しいドキュメンタリーかと思ったら、意外とすかっと突き抜けた爽やかなあと味の快作。増山氏はアーティスト、反戦活動家、反原発活動家であり、2児の母親、いくつかの恋愛を経た普通の女性。ピンクのへそ出しルックでどこにでも行って声高に主張する(母乳も飛ばす)。
はっきり言って主張の内容は退屈。でも、パフォーマンスアートとしては突き抜けた爽快感がある。その爽快感がどこから来ているかというと、たぶん、周りの人々が彼女と一緒にノリノリで活動しているからじゃないだろうか。好きなことをしている人に、好きなように関わって活動している。受身パフォーマンスの佐々木裕司がまた素晴らしい。そんなコミュニティがまだあることがうれしくなった。