東京国立博物館 法隆寺宝物館
今夜は涼しくなって過ごしやすくなりましたね。あと、ソフトボールの金メダルよかったね。
今週は火曜日に思い立って上野の東京国立博物館へ行ってみた。
例によって炎天下に自転車で片道約30分の旅で上野公園へ。
東京国立博物館に入ると日傘レンタルしてた。たしかに敷地が広大で建物から建物へ移動する時は必要かと。まずはお目当ての法隆寺宝物館へ(オトコなので日傘はしなかった)。
数年前に完成してここは初めて。都心とは思えない静かな森を背景に水辺の一本道を渡ってのアプローチ。そして、光溢れるロビーから展示室は一転して静寂。そして明るさをおさえた空間。
さらに「金銅仏 光背 押出仏 」のフロアはかなり暗い。
かなりの暗さなんだけど、その暗がりに浮かび上がるようにガラスケースが2メートルおき横14個、6列ほど整然と配置されている。
そして、それぞれのケースにおそらく数百年を経た仏様やら観音様が端然としていらっしゃる。
部屋に入った瞬間に誰もが「うーん」とうなってしまうほどの闇と光のハーモニーの素晴らしい空間。日本人の美意識と長い時間の蓄積を現代の感性で表現した、見事な展示です。
ガラスケースの仏様は天井からの淡い光で全身が浮かび上がるように照らされていて、かつ展示台の小さなマイクロスポットライトがお顔を下から照らしている。それぞれがいいお顔をしている。
あとから読んだらこの暗さは展示品保護のためだそうだが、その条件を見事に展示表現に昇華していると思った。
すっかりありがたい気分になって建物を出ると普通の東京の夏だったのが不思議な気分だった。
せっかくだから本館や平成館、東洋館もひとまわり。ここは真面目に見ると1日かかるね。
日本観光の必須アイテムなので海外からの観光客とおぼしき方々が多かった。あと、土地柄芸大の学生らしき人たちも。
ここの不満はレストランなんです。二つもあるのにどっちも「食堂」って感じのチープなんですよね。本気でフレンチでも入れればいいのに、ハンバーグがお似合いの上野精養軒ですからね。
しかも混んでいたのでパスして根津あたりのレストランでランチしました。
やっぱり仏像を楽しむには歴史とか日本の仏教について知る必要があるのかなと思いました。ちょっとその気になってきたので本を読んでみようかと思います。