「歌をさがして」フィオナ・タン、アルフレッド・ジャーの世界@恵比寿映像祭
「歌をさがして」フィオナ・タン、アルフレッド・ジャーの世界@恵比寿映像祭
先週もいったのだけど、ジャーの展示にあった栗原貞子の詩をどうしても確認したくなって再訪。ついでにジャーの上映&トークも見てきた。
「Is the wind you…」の詩は「死と生と」だったことが分かったのだが、微妙に翻訳とは違う。上映ホール前でジャーさんらしき人がいたので、思い切って話しかけてみたら、あれは翻訳ではあるが主観的なものである、とのこと。ようやく納得。
さて、上映はタンに続いてジャーの「ムシマ」。映画はアンゴラの歴史と現在を、10の断片的映像で表現したもの。終わってからのトークで、それぞれの断片は俳句的な構成との説明だったが、これにはハテナ? しかし、ポルトガルの圧制に苦しんだ過去とその名残に苦しむ現在を、ポルトガルの文化に影響された国民的名曲に載せて表現する、という捻れた手法がやっぱり冴えている。
ジャーの母国チリでピノチェト政権時代の犠牲者を悼む記念碑を作ったという話について。普通の追悼碑では犠牲者を「被害を受けた人々」として一般人から隔離することが行われるが、それをしたくなかった。「我々はみな、すこしずつ何かを失ったのです」ということを表現する追悼碑にしたかった、という言葉を聞いて感心した。
どうしても伝えたい事があって、トーク後、彼をつかまえ、日本にも靖国神社をめぐる議論があるんです、あなたのやり方を彼らが知ってたらなあと思う、とお話してきた。
先週シンガポールの方のプレゼンに出て来た通訳、今日も出て来た。もしかしてこのイベントに出ずっぱり?事前勉強がきちんとできてるいい仕事していました。