石原七生 加藤愛 幸田千依 大北奈央「眼差しと好奇心 vol.6」@ミヅマ・アクション
石原七生 加藤愛 幸田千依 大北奈央「眼差しと好奇心 vol.6」@ミヅマ・アクション
若手の女性作家たちによるグループ展。どれもとにかく元気がいい、威勢がいい。ミズマの古いビルの階段を5階まで上がったかいがあった。
石原七生の描く女性はナイスバディなのにちっとも色っぽくなくて、むしろ龍とか虎によく似合う。人の目なんてお構いなしにきっちりと仕事していますという感じが気持ちがいい。
加藤愛のアニメ顔少女の群れも、どこ見てるのかわからない浮かれた目をしてる。けど、少なくとも世間にはちっとも媚びていないようだ。
大北奈央の幼児と奇怪な生物は闘争しているようでいて、共生しているようでもある。寓意にあふれた映像はどちらかと言えば安らぎがある。母親と娘の愛憎の果ての安らぎのような関係を思い出した。
幸田千依の巨大なプールの群像画が見ごたえがあった。
プールに潜ったり、浮かんだり、狭いのに思いっきりクロールしたりしている少年少女群は100人はいる。でもその子供たちは、実は孤立していたり、小社会の集まりだったりして決して一体としていない。そこが自分の小学校や中学校の頃を思い出させた。
プールの景色と言えばアルマスギャラリーで見た井澤由花子を思い出す。井澤のプールはリゾートっぽいが、幸田は老若男女でごったがえす豊島園プールっぽい。
写真で見た教室の黒板サイズに描かれた作品を激しくみたくなった。あと、商店街のシャッターに描かれたのも。
なぜか、この人には教室がよく似合うような気がする。