しんぞう+窪澤瑛子二人展「荒野をおよぐ land swimming」@竜宮美術旅館
横浜は日の出町からすぐのちょっとあやしい歓楽街にある、かつての連れ込み旅館がリノベーションされてアートスペースになっています。
内部はその雰囲気がまだ濃厚で、生々しい匂いが漂っているよう。そのどきどきするような建物の中を探検するように、しんぞうさんの作品に再会しました。
土へ還る死への安堵と再生への希望が描かれている「楽園」。カワイイオンナノコ風かと思えばガツンと毒の効いた「まないた」。なんか、今までになかった作風です。
また、内面への嫌悪をあからさまに表現した「Surface」はしんぞうさんの真骨頂。かと思えば、孤独とやすらぎの「Island」はすべての孤独な心への慈愛。
しんぞうさん、各種の展示会への参加や制作活動に最近めざましいですね。
でも、今回の会場は過去の空気が濃厚すぎた。できれば今度はホワイトキューブでゆっくりと対面したいです。