城田圭介展@ベイスギャラリー
茅場町という資本主義まっただなかにあるアートスペース。ビルの谷間から先鋭なアートの光を放っていました。城田圭介の作品はピントずれの写真を中心に貼って、その周囲に無彩色のアクリル画を描いていくという手法。
どっかの商業施設のひとときや高速道路を飛ばしているときに見た一瞬の光景。そのありふれたひと時のカラー写真。朝なんだか夜なんだか分からない時間に、人も看板もない景色で置き換えられた景色で描かれる絵画部分。ありふれた記憶と性格を剥ぎ取られた時間と空間が相対化して一枚の作品に表現されている。
この景色ってこう見えるかも、というアンバランス感覚がシャープでスタイリッシュに描かれている。写真も絵画も日々進歩しているのですね。