「Hollow」小谷元彦展@メゾンエルメス
ガラス張りのスタイリッシュな空間に浮遊感あふれるインスタレーションが気持ちよかった。
特に気に入ったのは奥の部屋の巨大なオブジェ。巨大な頭部のかすかに開いた口から天井に向けて霊気のようなものが沸き上がっている。また、同じく巨大な手のひらが霊気にまとわりつかれているもの。アンゲロプロスの映画でおなじみのあのシーンが彷彿としてきた。
前回も書いたが、ここの看視の方のしっかりしていることには脱帽です。タイトルに馴染みのない単語があったので聞いてみたところ、「これは三つ編みという意味」「これは気休めの薬」と教えてくれました。
それで、ちょっと話したのだけど、一日の光の移り変わりで見え方もずいぶん違うとのこと。作品が雪白だし、会場がガラス張りなのでそうでしょうね。一日中いられる看視の方だからこその知識。貴重なものです。