PGI – 2010.5.13-7.10 : 川田喜久治 「ワールズ・エンド World’s End 2008 – 2010」
川田喜久治「ワールズ・エンド World’s End 2008 – 2010」@Photo Gallery International
ゆりかもめの駅からさまよいつつ、たどりついたのはかつての湾岸地域、今は高層マンションが立ち並ぶ地域の一角にある写真ギャラリー。
川田喜久治は長いキャリアのある写真家で、今回の個展は東京を主に運転するクルマの中から撮ったものとのこと。信号待ちに、停車中に切り取られた都会の印象的な一瞬。
最近、写真の個展をよくみるんだけど、いつも思うのはこっち側でカメラを構えている写真家のこと。この写真を撮ったときどんな様子で何を考えて撮っていたんだろうということ。
この方の場合は結構ギラギラと画になる瞬間を狙って東京中クルマを走らせていたように感じる。
青いワンピースの女性がオーラを発しているような交差点のヒトコマ。突然の風に髪を乱す新聞を読みながら歩く女性。歩道を歩く男性をバックミラーの中に捉えた映像。
どれもありふれていそうでかなり狙わなければ撮れない瞬間ではないだろうか。