SCAI THE BATHHOUSE | Exhibitions | 過去の企画展 | アニッシュ・カプーア
アニッシュ・カプーア展@SCAI THE BATHHOUSE
谷中の銭湯ギャラリーでこんな大物に出会えるなんて。作品が大きい。作るのに手間と金がかかっている。意味が深い。スケールのでかい作家です。世界はまだまだ広いですね。
突き当たりのパラボラアンテナ型のミラーの前に立っていると集音効果で遠くの音が集まってくる。周縁のミラーに周りの風景が小さくも数多く写っている。日常から一気に異質体験。
右手の美しい歪曲のくぼみをもったコンクリート塊は日本の漆加工だそうだ。左手の透明アクリル円柱には、人間の内臓を思わせるこのうえなく優美な形状の泡群が閉じ込められている。どうやってあんな形状で固着できたんだろう。
手前の部屋の巨大球体は表面がきわめてなめらかで、奥深い色彩の中に自分を含む世界が写っている。
作品集を見たらショッピングセンターのモールいっぱいに設置するような巨大な作品群がたくさんあるんですね。見たい。体験したい。パブリックアートもこれくらい巨大でインパクトがあるものだったら、日本の公園に忘れられているやつみたいに誰も無視できないのにね。