おまえはどうなんだ展@松の湯2階
銭湯の2階でやっているグループ展。2年前に、作家のしんぞうさんが参加していた「柔らかな器」というグループ展をここで見たことがあるが、今回もその時と同じ工藤春香のキュレーションだった。
サイトスペシフィックな展示会というのは、作品そのものを落ち着いて見られない可能性もあるのだ、ということを思った。
古びたサウナの休憩室、受付、和室、タイル貼りの浴室など空間の面白さはあるが、いずれもこうなるだろうなという使い方しか見つけられなかった。工藤の連作はいっそのことホワイトキューブで見てみたくなった。
「柔らかな器」では杉の香がたちこめる呪術的作品や、さびれた和室によく似合う大きめの平面作品があって、空間によくなじんでいたのだが。
ところで、窪田美樹の厚紙の花でモノを覆い尽くす作品はどこかで見たことがあると思っていたら、前回の所沢ビエンナーレで見ていたものだった。その時の作品も迫力あったが、今回のも異様な熱意が伝わってくる。