エラッド・ラスリー@RAT HOLE GALLERY
いつもよくわからない作家を紹介することが多いギャラリーだが、そうした自分の戸惑いを楽しむためにも定期的に訪れている。
今回の展示会も、あの大きくて広いフロアに小さな写真が何点か、それとベッドのオブジェのようなもの、あと8ミリの映写機で映像がある。リリースによるとエラッド・ラスリーはイスラエル生まれの作家で、主に米国ロス・アンジェルスで活動しているらしい。
写真はいずれも変哲のないもので理解に苦しむ。また、映写機の映像は何かの絵画の一部をクローズアップで切り取ったもの。これも全体が分からないのでいらいらする。しかし、こうしたよくわからないものを面白がって価値をつけることに米国の、特に西海岸のアートマーケットの特徴があると思う。
そうした西海岸の感覚を肌で感じさせてくれるので、このギャラリーは貴重だと思う。そういえば青山の裏通りはなんとなくベニスビーチやサンタモニカっぽい。