チェイニー・トンプソン「Chronochromes, Data, Motifs」@RAT HOLE GALLERY
チェイニー・トンプソン「Chronochromes, Data, Motifs」@RAT HOLE GALLERY
ここはいつも極めてコンセプチュアルな作家を紹介しているが、今回のトンプソンも作品だけを見ると、ただの壁紙ロールとしか見えない。
しかし、リリースを見ると、これが作品制作の実時間の経過と共に明るくなったり暗くなったり、作家の疲労によってかすれたりしてグラデーションが生じてることが分かる。
つまりそれを読まない限りこの壁紙ロール風の大作の意味がつかめない。
今回の作品で言うと、社会性とか文化との関連性が薄いと思った。現代アートならもう少し社会性を明示するメッセージや文化に直結するモチーフをうまく潜り込ませることが必要になるのだろう。
以前ここで見たロニ・ホーンはそうだった。