児玉靖枝展「深韻 2011 -わたつみ-」@MEM
ナディッフに初めて行ったけど、恵比寿の路地裏で本当に隠れ家っぽい。
児玉の作品は最近いろいろなところで見る。葉山のプライマリーフィールドでは裏庭っぽいイメージの最後の部屋で印象にのこっている。他にも府中市美や神戸ビエンナーレでも見ている。
どれも強い印象ではないのだけど記憶に深く残って消えない作品だと思う。今回の作品は海がモチーフ。夜の海や夕焼けの海の表面だけが画面いっぱいに描かれている。
不定形な対象を描くときには、画面を引き締めるために何かの確固としたもの置くものだが、この作品の場合ただ揺れる波間だけ。足下のない不安感と波に揺られる快感を思い出す。