公開セミナー「20世紀のモネとルノワール-次世代の画家たちとの対話」@東京日仏学院エスパス・イマージュ
公開セミナー「20世紀のモネとルノワール-次世代の画家たちとの対話」@東京日仏学院エスパス・イマージュ
先日、箱根で見てきたポーラ美術館の企画展「印象派の行方」の関連イベント。同企画展の担当学芸員を招いての講演会は、ルノアールとモネを中心とし、マルラメ、ボナール、マティス、ピカソなどその周辺の人物にも言及した、微に入り細に入りの充実した内容だった。
速いタッチで移ろう時間を捉えようとしたのが印象派。しかし、その後その手法に「対象にゆだねてしまう」との批判があった。それ故、後期の印象派作家たちはキャンバスを屋外に持ち出しはしたものの、仕上げはアトリエでじっくりと行うという方法に変わった、という件が勉強になった。
また、ルノアールの作風が古典に回帰したこと、モネが壁画を制作し国立美術館に収蔵されたこと。これが彼らの美術史に残るための方法だったのではないか、という考えも興味深かかった。
近代美術にも学ぶことが多いことが分かり、ますます興味がかきたてられた。