六本木アートナイト Roppongi Art Night | 2013年3月23日(土)10 時から3月24日(日)18時まで一夜限りのアートイベントが六本木で開催。
六本木アートナイト2013
またもや六本木の夜をアートアファンで埋めるイベントに行ってきた。お祭りだからみんなで行かなくちゃということで声をかけて。
しかし、すぐはぐれる。イベントやパフォーマンスがあちこちで行われているし、それぞれの興味があって、長居したいところ、次に行きたいところがあって集団行動はほぼ不可能。
しかし、いまどきはメールやツイッタがあるので適宜連絡を取りあいながら離合集散。晩ご飯の場所と時間だけは合わせたが。
ミッドタウンの武装シンデレラは頭の上しか見えなかった。聞き耳パフォーマンスはいい声してた。
新美のアーティスト・ファイルは志賀理江子が圧巻。巨大パネルを重ねて後ろのやつ見えないじゃんという展示方法でも構わないというのは、見る側も意思をふりしぼれよということか。
國安孝昌の組み木インスタレーションは「もしかして越後妻有の龍では」という問にきちんと答えてくれた監視の方がすばらしい。
森美の会田展は退屈だった。ことさらに18禁ルームにした美術館の姿勢に疑問。アートにおける表現と制限の問題をこうして結論づけたわけか?
いちばんよかったのは山城知佳子。過去作品の上映会も見たが、「肉屋の女」をじっくり見た。2回見た。
女とか性とか死とか生とか、人間の根源的なものに触れさせてくれた。それはもうオキナワには関係ない。しかし、オキナワを通じて最も伝わりやすいものなのだろう。
これがアートの映像作品だと思った。劇映画にもドキュメンタリー映画にもできない。
アートの場合、映像と音に満たされるということがない。視覚と聴覚が受動しながら意識が関与する余地がある。そして、意識だけが非合理な解釈を続ける。
素晴らしい鑑賞体験だった。