椎木静寧キュレーション展「きこえないおと|Inaudible Sound」@TALION GALLERY
椎木静寧キュレーション展「きこえないおと|Inaudible Sound」@TALION GALLERY
西日暮里のアートスポットとは初めて聞いたのだが、国道沿いの好立地だったのでもっと驚いた。
参加作家の松井茂はアートアーカイブのシンポジウムなどでよく話を聞いたことのある人。他の二人も実績のある作家で越後妻有アートトリエンナーレなどで見かけている。
先端にメガホンが装備されているマシンガンが壁にぶら下がっている森弘治の作品はどんな音を発するのだろうか、と考えさせられた。
角田俊也の作品は、ふたりの人間に時間をずらして同じ場所に行ってもらう。こめかみに貼りつけた集音マイクから周囲の音やハミングした声を録音。それを同時に再生してみるといったサウンドインスタレーション。その音を聞きながら、こんなコンセプチュアルアートにつきあう人ってどんな人なんだろうとか考えてしまった。
松井茂の音声詩は擬音ともオノマトペとも言えないような文字群。奥の小部屋では朗読版がヘッドホンで聞ける。これは自分でも声に出して朗読してみたいものだ。
作品はいずれもコンセプチュアルで、展示会タイトルの「きこえないおと」という言葉を思い出しながら展示を見ると楽しめるものだった。