鈴木康広「本の消息」@ナディッフ・ギャラリー&ナディッフ コンテンポラリィ
鈴木康広「本の消息」@ナディッフ・ギャラリー&ナディッフ コンテンポラリィ
都現美でショップに寄ってたまたま発見。もしかしたらその日で一番面白かったかもしれない。日常的であり手元感のあるコンセプト作家だと思う。
鈴木康広は水戸芸で回転ジャングルジムやファスナーのボートの映像を見て、素朴で面白いことする人だなあと思っていた。今回は作品集「まばたきとはばたき」(青幻舎)の出版に併せてナディッフ系のショップで一挙に展開。
都現美の「まばたき証明写真」では目をつぶってしまった証明写真を作りましょうというもの。うまくいった写真とうまくいかなかったものをクルクルさせて愉快。恵比寿の個展は川内倫子を見に行ってそのついでに発見したのだが、これもアイデアが満載の作品群だった。
「波打ち際の本」のアイデアは鴻池朋子でも見たことがあるが、こちらの方が個人的な記憶の手触りがあった。
こうだったらいいのにという子どものような感覚を実際に作ってみたという感覚が魅力な人だ。