プレイバック・アーティスト・トーク@東京国立近代美術館
以前から常設展フロアの2階奥ではフィーチャーアーティストの展示があり、アーティスト・トークのビデオが流れていた。よくじっくりと座って見ていたものだ。
この企画展はその中から平面の作家を選び、その時に展示した作品とアーティスト・トークのビデオを見られるというもの。いずれも興味深いものばかりでかなりの時間を過ごすことになった。
国内の中堅どころの平面作家ばかり。ということは「絵画は終わった」という抽象以降の時代の作家。
なかなか派手な取り上げられ方はされないのだろうが、ビデオを通じて平面の可能性について真剣になっていることが分かった。
こうして一人ひとりの作家にたっぷりと時間をかける、学芸員も鑑賞者も。こうした機会を提供してくれただけで成功した企画だと思う。
小冊子も立派な出来だった。あとはトークのビデオのフルバージョンがYouTubeで見られるといいのだが。
ダイジェスト版も見る価値ある。