展覧会情報現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより
現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展@東京国立近代美術館
いわゆる個人コレクターのコレクション展。近美の企画展には失望したことはほぼないのだけど、これはちょっとがっかり。コレクターのとりとめのない趣味を見せられただけのような印象。
キャプション上段が取引的価値について、下段が作品的価値についてという構成は面白かったが。
結局、個人のコレクション条件(投機的価値とかセンスとか)が展示会として成立するのかという問題だ。お金持ちの家に行って、そのお金持ちが見せたいものを見せられて居心地よくいられるものだろうか。美術館に行って満足の行く鑑賞ができるのは、美術史の裏付けがあるからだと再認識した。
小ギャラリーの「美術と印刷物―1960-70年代を中心に」の方が当時のイベントのチラシなどを展示していて楽しめた。