映画「花の億土へ」
江古田のギャラリー古藤で、石牟礼道子の声を拾ったドキュメンタリー映画「花の億土へ」見てきた。ここはいつ行っても元気なオバちゃんたちが、きっちりといい仕事してる。
しかし、映画は感心しなかった。石牟礼道子のインタビュー映像に八代湾の美しい映像を重ね、さらに監督自ら作曲のインストゥルメンタルを流すという構成が2時間近く。退屈である。これをドキュメンタリーと呼ぶ必要があるのか。
むしろ石牟礼の言葉をきとんと伝えることに集中し、時間半分にしたらどうだったろうか。会場からの質問でも「過剰である」との声があった。また、熊本出身の方からは「水俣病の悲惨がまったく見えない」との声もあった。
石牟礼道子の名前に惹かれて出かけて行ったら、監督の音楽と映像をたっぷり聞かされたといった気分である。それならそれと広報するべきであろう。