『巨神計画』『巨神降臨」『巨神覚醒』シルヴァン・ヌーヴェル

「巨神計画」「巨神降臨」「巨神覚醒」シルヴァン・ヌーヴェル

太古に埋められた巨大ロボット。ようやくこれが制御可能になったとき、突然現れる新たなロボット群と激しい戦闘になる。ようやく異星人のロボットを撃退したとき、地球人のパイロットはロボットごと異世界へ運ばれることに。というのがこの3部作のあらすじ。

あらすじから想像するほどアニメとか映画っぽいストーリーではない。レポートの往復書簡形式なので緊迫感が持てない。

また、サイエンスの興奮がかけらほどもない。ロボットの材質は? なぜ瞬間移動できるの? ビーム兵器の技術は? など一切説明がない。

それに異世界の文化がものすごく退屈。そのすすんだ社会を維持するための文化・文明があってしかるべきなのにいまの地球と変わらない。星間社会のはずなのに国境を接しているがごとく。

アメージングのない小説だった。でも、そこがかえって映画になりやすいのかもしれない。