『ふだん使いの言語学ー「ことばの基礎力」を鍛えるヒント』川添愛
言語学、情報学の研究者による日本語の使い方指南。特に興味をひかれる内容ではなかった。良い日本語は論文、記事、小説、SNSなど多様なものを多く読み、多く話し、書くことによって自然と身につくものではないのか。
本書でいちばん納得したことは、言語学は言語のエキスパートではなく、正しい言葉遣いの専門家でもないということ。「自然現象としての言葉の仕組み」を明らかにすることである。また、言語という自然現象は常に移り変わっていくもので、確固とした原理原則があるわけではないということである。