『介護するからだ』細馬宏通

『介護するからだ』細馬宏通

人間行動学の研究者による、介護の現場でケアする側される側の双方の動き(動作)を見つめたレポート。

決して実務で役に立つ内容ではないが、介護者と障害者が体と心と言葉と態度によってどのようなやりとりをしつつ、ケアをしたりされたりしているのか。多くの実例を挙げて記述している。

おそらく介護者も介護される側も意識したり言葉にされずとも最適解として日々、瞬間・瞬間行っていることなのだろう。あらためて本になることでケアすること・されることの精妙さを再確認することが本書の価値なのだろう。