アートフェア東京@東京国際フォーラム(有楽町)
今年も春の風物詩、アートフェア東京に行ってきました。内外のコマーシャルギャラリーがひしめき合っている様子は、美術館のお行儀のいいアートにはない「アート業界」のダイナミズムが体感できます。
ギャラリー巡りのいいところは、まだ美術館に収蔵されていない売り出し中の作家に出会えること。そしてその作家が成長して行く姿をみて、「ムフフ、やっぱりな」とほくそ笑むことができること。
今年もたくさんの有望株に出会いました。記憶が具象化する以前の映像のような新田友美(YUKA CONTEMPORARY)がよかった。また、日本画の技法をオブジェに結晶させた大舩真言(neutron tokyo)が自分の作品を琵琶湖畔に持ち込んで撮影した映像には激しく萌えた。
しかし、私の今日の収穫は小笠原美環(SCAI THE BATHHOUSE)と小西真奈(ARATANIURANO)に再会できたこと。小笠原の饒舌なつぶやきが聞こえてくるような削ぎ落とされた映像。小西の自分の記憶なのかもしれないと思えてくる風景やポートレイト。やっぱり手元において何度でも浸っていたくなるような作品群です。ギャラリストの方とお話してちょっとぐらっとなった。
今日はいろんなギャラリーの方とお話したけど、その中で一番ギラギラしてない度、ないしはお互いただのアートファンじゃん的オトモダチ度の高さで言ったら、ARATANIURANOとMEGUMI OGITA GALLERYじゃないかと感じた。あくまでも感じだけど。