内藤 礼 すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している:神奈川県立近代美術館<鎌倉館>
内藤礼「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」@神奈川県立近代美術館 鎌倉
自然と生命の賛美をはかなさの中に表現するこの人だからこの美術館はとてもよく似合う。
暗い展示室のガラスケースの中に生命を表す小さなライトを配置。そのガラスケースの中にはいることができる。なかなかできない体験なので遠慮なく入らせていただきました。光の微妙なゆらぎを愉しむもよし、ガラスケースの内側から空間を愉しむもよし。心地よい時間と空間でした。
別室には持ち帰り可の作品もあるが、それに何か書いてある。しかし、字が小さくて読めない。看視の方に聞いたらこっそり教えてくれました。
池に面した1階では揺らぐテープの作品がありました。ちょっと風が強くて舞いすぎているようでしたが、これもまた今だけの作品鑑賞ということで。
そここに変哲もないガラスビンに水が張ってある。気付かずに蹴っ飛ばしてしまいそうなくらいさりげない。近づいて拝見すると、あらためてこの場所に対して感謝を捧げているよう。そういえばうちも神棚に水をあげたりしてますからすんなり意味が入ってくる。本当にミニマルアート。西欧人にわかるかな?これがわかるのは日本人を含むアジア文化圏の人ならではかな。