アートフェア東京2011@東京国際フォーラム
毎年の恒例行事として通っている。景気の影響が気になったが、昨年と同程度の盛況だった。
老舗画廊フロアではタカイシイにあった横尾忠則の暗いY字路に惹かれた。あと、フジカワ画廊の斉藤美奈子はウィーンの精神病院の屋内外を切り取った写真で誰もが立ち止まるような端正な趣がある。
それからArt StatementsにAES+Fの作品があった。ギャラリストの方とお話したら、彼らは意外と中高年だったことがわかった。彼ら自身は映像を制作するスキルはなく、コンセプトを伝えて、制作するのはロシアのスタジオらしい。日本のアニメの影響があるのでは?と聞いたところ、「彼らはそんな年齢ではないので、おそらく制作をしているスタジオの若いスタッフが影響されている可能性はある」とのことだった。
上階の若手ギャラリーフロアではnap galleryに「アトミックサンシャインの中へ」展で見た下道基行の鳥居があった。彼にとっては忘れ去られたものを探し求めて地元の人にふれあい、語り合うことが大事なことであり、写真は旅の記録でしかないということか。近頃、下道作品によく出会う。縁があるのか。