原口典之・若江漢字「横須賀・三浦半島の作家たちⅠ」@横須賀美術館
原口典之・若江漢字「横須賀・三浦半島の作家たちⅠ」@横須賀美術館
今年は特に春が遅いような気がするので、こちらから春の息吹を求めて横須賀の海まで出かけてきました。
東京から1時間ちょっとで用賀、そこから路線バスで観音崎、さらに潮の香りの海沿いを歩いて横須賀美術館まで。
時間はかかるけど、ここの建物の美しさを知っているからそれが苦にならない。
平日だし、計画停電のこともあってか展示室はほぼ貸切状態。おかげでゆっくりと、原口、若江という年季の入ったコンセプト作家を楽しむことができました。
原口はオイルプールやファントムなどの大掛かりな立体作品で知られるが、今回は平面作品中心。若江は避雷針やパンチングパネルなどの建築資材を使ったインスタレーション。
どちらも横須賀美の素晴らしいホワイトキューブ空間が作品を引き立てていました。
それにしてもこの空間は楽しめる。廊下から見上げる丸窓に青空や冬枯れの枝。廊下の向こう側の丸窓はイタリアンレストランを通して水平線が見える。
美術館の裏庭が屋上と一体になっていて、その向こうに大型船が行き来する東京湾が広がる。正面の広い芝生の斜面が見渡せるイタリアンレストランのテラス席も気持ちがいい。
帰り道は馬堀海岸駅まで約40分のローカルコース。釣り船宿の食堂で定食もよかったなあと思った午後でした。