恵比寿映像祭2012「建築と映像:物質試行をめぐって」@東京都写真美術館
恵比寿映像祭2012「建築と映像:物質試行をめぐって」@東京都写真美術館
建築家の鈴木了二構成の建築映像5本立て+トークライブ。鈴木の作品は近美の「建築はどこにあるの?」展で見た。この作品を含む「物質試行」シリーズの建築を撮影した映像は、ほぼブラックアウト状態だが一瞬だけ建築物のエッジが光る、というような映像で眠気の限界に迫るものだった。
恵比寿映像祭の上映はこの種の忍耐力の限界を試されるものが多くて、私はもはや楽しみにしている。昨年のジェームス・ベニングもすごかった。
冨永昌敬の「亀虫の妹」という作品はマンションに引っ越してきた若い女性の日常をたんたんと描くもので、モノローグがある分まだ楽しめたが、これが建築映像?と疑問になった。後のトークではマンションという狭い空間を撮影する手法が素晴らしいのだそうだ。しかし、それって今日のロケ撮影では普通なのでは?