日本の新進作家展vol.10「写真の飛躍」@東京都写真美術館
日本の新進作家展vol.10「写真の飛躍」@東京都写真美術館
昨年は「ニュー・スナップショット」で山城知佳子を見に行って大満足、その他の作家もそれなりに先鋭的だったのだが、今年は印象に残らない展示会だった。手法に特徴のある作家が多いからだろうか。これが今年の新進作家だとすると日本の写真がちょっと心配になる。
西野壮平の膨大な手仕事には感動するが、今後の展開が想像できず閉塞感が感じられる。北野謙の手法は非個性のみが浮かび上がり、これまた閉塞感が漂うものだった。
どんな仕事でも迷ったら現場に行けとはよく言われるが、人間と向き合って撮ったものは作家の限界は別にしても、限りない奥行きが感じられる。そしてこの世界の豊かさが感じられる。展示会ではせめていい写真がみたい。