グザヴィエ・ヴェイヤン「Free Fall」@エスパス ルイ・ヴィトン 東京
グザヴィエ・ヴェイヤン「Free Fall」@エスパス ルイ・ヴィトン 東京
表参道のルイ・ヴィトンショップなど、こうした機会がなければ足を踏み入れないだろうと思いつつ行ってみた。
エレベーターで最上階まで行くと、そこはパノラマビューが広がる開放感ある空間。妙な形のビルや教会の屋根などが見渡せて、原宿・空中散歩といった気持ちよさ。
作品は巨大なレトロサイエンスっぽいオブジェや、型抜きペーパーをピンで留めた平面作品など、素材と手間と金の使い方を心得ているといった印象。
会場にはヴェルサイユ宮殿での大規模展示の資料もあった。
思うがままに展示したといった様子だが、なぜか宮殿の佇まいと対立する印象はない。激しい抗議にあった村上の方が(写真によると)、空間と対決している感が高いように思う。
西欧人とアジア人の造形の違いがベルサイユ宮のようなサイトでは浮かび上がるということか。
日本でもそうした特異な展示会場があればと夢想した。例えばこれとか。
ところで、銀座のエルメスと違って会場の看視は男性のみ。スーツがびしっと決まっていて好印象なのたが、どことなく自信なさげ。
エルメスの女性監視員は何を聞かれてもよどみなく対応して知識的にも素晴らしい。ヴィトンもそのあたりを頑張ってほしい。