六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?@六本木アートナイト
六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?@六本木アートナイト
日本のアーティスト限定の展覧会。六本木アートナイトの深夜割引が始まる直前に入って(定価だったけど)空いてて正解。
照屋勇賢など懐かしい作家や、最近気になっている志賀理江子などが堪能できた。
照屋の「森」は相変わらずはかなくも美しく、しかもウィットがある。最初に「逆さ日の丸」があるところも筋が通っていて好印象。志賀理江子の「カナリア門」は無意識の記憶の底に手をつっこまれているような作品群。高輝度プリントでじっくり鑑賞できた。
初めての作家で特に気に入ったのがログズギャラリー。72面マルチ画面に夜のドライブ画像がわずかに時間をずらして表示される。バックグラウンドに自動車のエンジン音。移動する感覚の再発見。心地いい。ずっと居たくなった。エンジン音って気にさわるものかと思ってたけど、映像とあいまってしびれるような陶酔感がある。
一眼デジカメを抱えた若い子たちであふれかえる展示会場を見ると、写真OKの展示会は確実に現代アート展の来場者を拡張しているように思う。
しかし、深夜0時過ぎの監視の方たちの悲しそうな表情が印象的。あと6時間頑張って、と応援したくなった。