『アナーキズム: 名著でたどる日本思想入門』浅羽通明
とりとめのないシラバスを読まされた気分。こんな授業をする先生もいたなあと思い出した。また、こんなテーマに履修する学生も毎年何人かはいるもので、この授業が実際にあるとすればこんな調子で何年も続くのだろうなあと思う。
結局、今日ではアナーキズムはこうした憧憬と回顧の入り混じった感想でしか語られないのかと残念。すでに今後の発展が見込めない思想だったら歴史的背景に基づいた実証的な記録が読みたい。あるいはグレーバーなどポスト資本主義からの問い直しを読むべきだろうか。