映画『希望のかなた』Amazon Prime
フィンランド・ヘルシンキへ流れ着いたシリア難民が、官僚的な制度によって強制帰国の危機に陥る。しかし現地市民の手助けによって生活の糧を得てゆく。そして離れ離れだった妹を救うという話。
出てくるのはいい人ばっかり。それがみんな社会制度や国を信用してなくて、信じているのは同じ人間同士であるという痛快で心温まる映画。
それにしてもストリートミュージシャンの音楽がすべて素晴らしい。また、レストランオーナーの乗るクラッシックカーもいい。
構図が隙間だらけのカメラも、セリフが少ないのに必要なことは伝えている演出も素晴らしい。アキ・カウリスマキ監督の映画に外れはない。