『動物農場』ジョージ・オーウェル

『動物農場』ジョージ・オーウェル

1984年当時はこちらの方が『一九八四年』よりも評価が高かったのはなぜだろう。レーニン批判とソ連への幻滅が顕になった時期だったからか。今日ではSFの文脈とMacintoshのCMのせいかこちらを知らなくても『一九八四年』は知っている者は多い。

読んでみると確かにすべての革命への幻滅という意味で、ロシア革命のみならず普遍的な内容である。しかし、重厚さ、熱意という意味で後者が勝る。それが読んでみての感想である。